職場の女性のみを「ちゃん」づけで呼ぶことや、「女の子」と呼ぶことはセクハラでしょうか。
少し古い話題になりますが、平成11年に日経連から出版された「セクハラ防止ガイドブック」という本にイエローカード(=できるだけ避けるべき行動)として以下が例示されています(以下、抜粋)。
① 性別による差別的発言や蔑視的発言
・女性のみ「ちゃん」づけで読んだり、「女の子」と呼び
・「女性に仕事は無理だ」「男だったら徹夜しろ」などという
② 性的な言動によって望ましくない職場環境をつくる
・肩、髪、手などに不必要にふれる
・休憩時間にヌード写真を読んだり見せたりする
③ 性的に不快感をもよおすような話題づくりや状況づくりをする
・任意参加の会合で上司の隣に座らせたりお酒の酌を要求する
・ある女性と他の女性の性的魅力について比較する
④ 不必要に相手の個人領域やプライバシーを侵犯する
・スリーサイズを尋ねたり、身体的特徴を話題にする
・顔をあわせるたびに「結構はまだか」「子供はまだか」と尋ねる
これらは、直ちにセクハラと判定するレベルとはいえませんが、相手が嫌がっているのに止めなかったり、何度も繰り返すとセクハラに該当するものといえます。
このような言動をする人は必ずしも悪気があるわけではないと思いますが、ハラスメント対策に関する認識が不十分です。
職場でこうした言動を見聞きした場合、管理者や同僚が注意や指導を行うことによりハラスメントを防止することが大切です。
Comments